対局用アプリ「じ~っと見つめてGO!」②
皆さん、こんにちは。
関西棋院棋士の星川愛生です。
前回はAndroid用アプリ「じ~っと見つめてGO!」をご紹介しました。
今回は私とじ~っと見つめてGO!との対局を解説していきます。
私の黒番です。
黒5までは何てことはありませんが、白6に意表を突かれました。
「白2、4の二子も強くないのに生意気だ!」と打っているときは思いましたが、
9路盤…特に白番はパラパラと石を配置してシノギ勝負に持っていくのも一つの戦法です。
黒7と白を分断しつつ白△に圧力をかけます。
対局時は黒15まで上手く打っているつもりでしたがkatagoから黒15の手に待ったがかかりました。
黒15では1と間接的に断点を守るのが良かったようです。
この黒1は右上にも影響を与えていて、黒11までコウになります。
コウ立ては黒13のオキがぴったりです。
白14とこちらの切りは黒15で大したことはありません。
この1の手は勉強になりました。
実戦は黒15に間髪入れずに白16のノゾキを利かされて18にノビられました。
先程の参考図とは雲泥の差です。
黒25まで進みました。ここまで黒は悪くない形勢でしたが実は決め手がありました。
黒25では1とここに置く手が成立しました。
これはめちゃくちゃ厳しい手で黒13まで白を召し捕ってしまいます。
こういうスリリングさは9路ならではですね

実戦の黒31が敗着となりました。白32、34とこちらを連絡されては黒地がほとんどありません。
ここで黒が34のところに押さえていれば細かいながらも黒に残りそうです。
さて、今回はアプリのAIとの対局を解説しました。
次回は「じ~っと見つめてGO!」のAIの強さも含めての総評をお伝えします。
次回は2021年5月17日(月)に更新予定です。
内容は「じ~っと見つめてGO!」の総評を予定しています。
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