ハードが違うと囲碁AIはどう変わる?~後半戦~
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
前回、パソコンとスマホで一番手直りの前半戦15局をお届けしました。
今回は後半戦の結果を見ていきます。
勝敗と手合割りはスマホ側から見た結果です。
最終局は定先で負けたので手合割は2子で終了です。
計30局無事に終わりました。
スマホでの操作はかなり大変で何回か石がズレてしまいました…
19路盤ですしね💦
特筆すべきは18局目でスマホが定先で勝てたことですね。
これは全30局を通して初です
それではスマホが定先で勝った碁を解説していきます。
白14まで左右対称のような布石ですね。
黒21の小目にツケる手はAIが良く打つ手。
白のハサミを回避できます。
白30の時に黒31が大胆で面白い手。
黒Aの三間なら普通ですが、33まで先手で利かせて35と四間に広く開こうという意味です。
黒は21から一貫して左辺に展開しようとしています。
白は36と38を先手で利かした後に40の打ち込み。ここは勝負どころです。
黒45と下から掬うのは気付かない手です。
人間の感覚でいうと白48、52と突き破られたら黒が悪そうに見えます。
しかし、53から紐つけて黒がやれるという判断ですかね?
この後も難しい戦いが続きましたが、最後は黒の4目勝ちとなりました。
18局目の棋譜はこちら→https://gokifu.net/t2.php?s=6521623405422293
次回は2021年6月21日(月)に更新予定です。
内容は今回の企画の所感とまとめを予定しています。
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