清成哲也九段1000勝達成譜の解説④
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
過去3回と公式戦1000勝を達成された清成九段との碁を解説しました。
前回の終わりで白50と動き出しました。黒59まで攻めとシノギが続いています。
katagoの分析だとここまで黒が0.1目リードとなっていますが互角と見て良いでしょう。
白60は狙いの手ですが、この手にこだわり過ぎました
白△(60)に黒1と受ければ白6までコウにすることが出来ます。
しかし、これは狙い過ぎで白60を打った瞬間katagoの評価が1.7目下がりました💦
白60では…
白1と中央で攻めを続けるのが正しい手でした。
コウ含みですがまだ攻めは続いており、後でもAの手は狙えます。
白60に清成九段は黒61と受けられました。
この形は白B、黒C、白Dのコウが残っています。
なので私はコウが効果的になるように打ち進めていたのですが、実は誤算があったのです💧
白74からコウを仕掛けました。実は私はここを本コウだと思っていました。
しかし、白から一手で解消する手がなく二段コウに近い形です
87(85の左)
白84と打ってようやく本コウですが、白に良いコウ立てがありません。
黒87とコウを解消されたら、はっきりと黒が良く
katagoの分析では黒が16.5目リードとのことです。
プロ同士ではこの差を逆転するのは難しい…
この後もかなり粘りましたが、最後は私の投了となりました。
清成九段は長考派です。私も序盤で色々考えるのは好きなので布石の段階から内容の濃い碁となりました。
反省点も多々ありましたが、充分に自分の力を発揮できたかと思います❗
次回は2021年9月6日(月)に更新予定です。
内容は最近手に入れたタブレット「Mi Pad 5 Pro」のレビューを予定しています。
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