自戦解説「三島響初段との本因坊戦」
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回は11月24日に打った本因坊戦の院内予選を解説していきます。
三島響初段といえば今年の4月に入段したばかりの新初段です
私の黒番で序盤早々に黒15と仕掛けていきました。黒25は手筋ですがここでは…
A図、黒1とシンプルに抱えるのが良かったみたいです。
対局時は白4と封鎖されるのが嫌だったのですが、この時に黒5のコスミが好手。
白6には手抜きで他の大場に回れます。
実戦は左辺、黒の一団の眼が薄くなり失敗でした💧
黒51ではせめて52と逃げ出すのが良かったです。
この辺りは変に慎重になっています。
黒55では黒78と打って白77と変わり先手を取って他に回る手がありました。
黒61に白62と頑張られて、正直ここは困りました。
下辺の白二子攻めるピッタリした手が見当たりません💦
仕方なく黒63と飛びましたが、やや緩んでいる形です。
さて、休憩時間が終わった直後に打った黒81が大悪手でした。
この手では…
B図、黒1とフクれるのが好手でした。
白10には黒11と食らい付いていき、まだ勝負できる形だったと思います。
実戦は白88と、ここに一眼があるので白は安心です。
白90も良い手でしたね❗
右下隅の黒も眼がないので強く白を攻めれない形です。
白104となると黒が10目以上悪そうです
実戦は最後まで打って、私の9目半負けとなりました。
反省点が多い碁です💧
三島初段は関西棋院のこども教室からの生え抜きで、
実は私も講師として、彼女を教えていた時期もありました
教え子の成長は嬉しくもあり、手合いで負かされたのは勝負師として悔しくもあります。
三島初段は関西棋院の囲碁サロンで毎月第4木曜日の指導碁を行っているので
囲碁サロンにお立ち寄りの際にはぜひ三島初段の指導碁を受けてみて下さい♪
次回は2021年12月13日(月)に更新予定です。
内容は成田山仏教図書館を紹介できたらと思います。
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