成田山仏教図書館②『衆妙新編を探して』

皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
前回は成田山仏教図書館に来館した記事を掲載しました。
今回は来館した目的などをお伝えします。

私は今年に入ってから、碁経衆妙関連の書籍や資料を集めています。
以前ご紹介した『碁経衆妙後編』もその一環です。
そんな中、増田忠彦氏が記した『囲碁史にかかわる研究文献目録』に
(仮題) 碁経衆妙新編 (林元美編、安政年間成立、所在 写本 成田仏教)※原文まま
と記載されていました。
そこで早速、成田山仏教図書館さんに問い合わせましたが
該当する書籍はないとのことでした💧
もしかすると仮題とあるので、実際は別の名前で保管されているのではと考えました。
そこで関係ありそうな資料を片っ端から閲覧しているというわけです。

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図書館の目録には題名しかないので、私が中身を確認して簡単な説明をExcelで記録しました。
これがないと、どの本を確認したかわからなくなります。
自分用の忘備録といったところでしょうか。

碁経衆妙新編は今のところ見つかっていませんが
代わりに碁経衆妙関連で面白い書籍を発見しました。
その内、当ブログでも紹介できたらと思います。

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せっかくなので、今回の来館で閲覧した作物集 全から1問出題します。
作物集 全」は詳細不明です。作者の名前の記述はありませんでした。
作物とは詰碁のことかと思われます。
黒番で真ん中の黒石を左右どちらかに連絡すれば成功です。

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まずは黒1とハネ出します。ここで黒5とこちらに石が来るのが肝要です。
白6を省くと、逆に黒6のツケで連絡するのでやむを得ません。

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前図の後、黒7からの9が好手順です。
黒△に石があるので13で白を切断できています。
左右の利き筋を睨んでの好手筋でした❗

成田山仏教図書館には開館時間の9時から15時過ぎまでの6時間ほど
資料の閲覧に没頭していました💦

古典詰碁以外にも完本秀策全集を始め、丈和全集や秀和全集もあるので
興味のある方は一度来館してみてはいかがでしょう?
※資料の閲覧は事前に予約が必要です。
図書館の入口近くの猫ちゃんたちにも会えます(笑)

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次回は2021年12月27日(月)に更新予定です。
内容は囲碁棋士の仕事の一つとして
教室講師の様子をお伝えします。

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この記事へのコメント

プロフィール

名前
星川愛生
誕生日:
6月19日
性別:
職業:
囲碁棋士
一言:
古典詰碁と囲碁AIに力を入れてます。

自作パソコンが趣味で機械系には割と強いかも?

最近はVTuberにハマっています(笑)

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