囲碁棋士のお仕事、こども教室の講師②
皆さん、明けましておめでとうございます。 関西棋院棋士の星川愛生です。
本年も当ブログを宜しくお願いします
こども囲碁道場では春、夏、冬に特別講習を開催しております。
冬期講習は例年3日間(学校の冬休みが短いため)行っており、私はフルで参加しました(笑)
棋力順にA(高段~有段)、B(上級~中級)、C(初級~入門)とクラスで分かれています。
私はCクラスを担当しました❗
小さい子供も多いのである意味大変だったかも…
Cクラスの勉強の様子
さて、皆さんは置石を最大何個置いたことがありますか?
あるいは置かせたことがありますか?
通常は星目…増えても風鈴までだと思います。
しかし、こども囲碁道場では25子局も普通にあります❗
例えば講師は10段で打っていますが、生徒が16級の場合ちょうど25子となります。
25子はどう置くかというと
こうなります(笑)
まず、白が勝つのは不可能ですが先生に勝って
生徒に喜んでもらうのが8割の目的です。
誰しも勝つと嬉しいものです
残りの2割は悪い手を指摘して強くなってもらう目的です。
あまりたくさん言っても駄目なので、私の場合はワンポイントだけ教えています。
次の対局の時に気をつけてくれればそれで充分だからです。
上の図は25子での指導碁の1局です。
現在、黒番で今がチャンスです❗
黒から1と打つと右辺白の眼がありません。
白2には黒3、白4には黒5で白の打つ手はありません💧
黒1では2の地点でも可です。実戦も黒は2から来ました。
子供は基本的に着手が早いので問題図までほとんどノンストップでした
しかし大事な局面なので一旦、手を止めてもらい
「ここは大事なところで、白の大石を取れるかも?」
とヒントを少し出したら見事に右辺白の大石を召し捕られました❗
時には手を止めて、じっくり考えるのも大切です🎵
次回は2022年1月17日(月)に更新予定です。
内容は新機能が追加されたBadukAIを紹介したいと思います。
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