プロの勉強法~研究会編~

皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。

ブログのデザイン変更とプロフィール追加を行いました
少しでも見やすくなったら幸いです。

さて、今回は久々にプロ棋士の勉強法をお伝えします。
前回は詰碁の意義とやり方でした。プロの勉強法~詰碁編~

今回はプロ棋士の研究会についてお話します。
皆さんは研究会というとどんなものが思い浮かびますか?

私は現在、滝口研究会に参加しております。通称『グッチ研』です✨
この研究会は滝口政季九段が立ち上げたもので、対局中心となっております。

意外に思われるかも知れませんが、プロ棋士は実戦不足になりがちです
ふらりと碁会所に入って対局…という訳には行きません💦
ネット碁という手はありますがやはり対面での実戦は大事です
成績優秀者には賞金も出るので参加者にも熱が入ります💴


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滝口研究会の局後検討の様子。奥が中濵孝ノ輔初段で手前が西村仁初段
カメラ目線(笑)なのが熊木熙弥初段

参加者は若手棋士や院生が多く、最近の入段者は皆参加しています。
せっかくなので、研究会の一局から次の一手を。
対戦相手は昨年の12月に入段したばかりの熊木熙弥初段です。
彼は一昨年に『第1回関西囲碁オープントーナメント』のDクラスに出場、
院生でありながら数々のアマ強豪やプロ棋士を倒して、決勝まで進みました❗
関西棋院期待の新人です

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私の白番で黒が今、△に押さえてきました。
隅の白が狙われていますが、皆さんならどう打ちますか?







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実戦は白1、3を先手で決めた後に白5と手を入れました。
最初は単に白5かと思いましたが、後に黒A、白Bを利かされるのを嫌いました。
しかし白1、3は黒を固めた悪手だったみたいです💧

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ここは白1とコスんで反撃するのが最善でした。
黒2とコウを取れば、白3と黒の間を割っていく要領。
白9まで白がにぎやかで楽しみが多い形勢です。

布石などは棋譜並べでも勉強できますが、
中盤の戦いは千差万別なので実戦から学ぶのが1番です

次回は2022年2月7日(月)に更新予定です。
せっかくなので、プロの勉強法として棋譜並べを扱います。

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プロフィール

名前
星川愛生
誕生日:
6月19日
性別:
職業:
囲碁棋士
一言:
古典詰碁と囲碁AIに力を入れてます。

自作パソコンが趣味で機械系には割と強いかも?

最近はVTuberにハマっています(笑)

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