プロの勉強法~棋譜並べ編~
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
前回はプロの勉強法として研究会の様子をお伝えしました。プロの勉強法~研究会編~
詰碁、実戦(研究会)と来たら残る勉強法は棋譜並べです。
まずは棋譜並べの効果から
1.布石が上手くなる
序盤は特にマネがしやすいところ。定石の勉強にもなります。
2.筋が良くなる
プロの棋譜は手筋の宝庫です。我流の筋悪が改善されます。
後は応用編というか局数をこなしたり高い棋力が必要ですが
3.囲碁の法則がわかる
対局者の思考を読んだり、変化図を盤上で検討すると
その局面での結論を得ることがあります。
もしかすると3.が棋譜並べの究極の到達点かも知れません。
私は修行時代だと本因坊道策、坂田栄男九段の打ち碁を何回も並べました。
面白いと感じた棋譜は何回も並べたくなるんですよね

なので皆さんにまずは並べたくなる好きな棋士を見つけることをオススメします❗
最近ならネットで棋譜も手に入れやすいはず。
そして最初は50手、慣れたら100手、200手と段々と増やしていきましょう。
勉強という点で見れば200手まで並べたら充分です。
実は本因坊丈和も私が好きな棋士で、今回は丈和らしい碁をご紹介します。
丈和の白番で黒が△に打ち込んで来ました。
ここで丈和らしさが出ます。
実戦は白1の押さえ❗
厳しいというか強情というか…とにかく丈和らしい手です。
私ならAと無難にツケて連絡しそう💦
黒2にも白3、5とあくまで分断します。
黒は当然6と飛び出しますが、白7とツケて乱戦模様

黒8に対して白9、11のツケ二段が強烈な手です。
当初、白が2つに分断されていたのが白21まで黒も2つに分断されている…⁉
むしろ黒が苦しい局面となっています。
まさしく、剛腕って感じの丈和らしい1局でした。
棋士によって特徴が違うので、それを見つけるとまた棋譜並べも楽しくなります🎵
次回は2022年2月14日(月)に更新予定です。
katagoでも60bを採用し始めました。
ということで、ブロック数の違いで着手に
違いが出るかの検証企画を予定しています。
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