新ルールでの初対局①
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回は4月から実施された『新ルール』での対局を振り返ります。
新ルールと言っても囲碁のルールでは無く休憩時間の話になります

以前はどうだったかと言うと朝10時から対局が始まり、
11時45分から12時30分までお昼の休憩時間がありました。
休憩時間になると棋士は離席して、検討室で昼食を取ったり
外に食べに出たりと様々でした🍴
ちなみに自分の席には12時25分より前には座れない規定になっていました。
これは休憩時間を考慮時間に当てるのを防ぐためです。
それらのルールが今年の4月から休憩時間なしに変更になりました。
※持ち時間が3時間を超える対局は13時から30分間の休憩
私は4月6日に碁聖戦の院内予選を打ちましたが
ほとんどの棋士が新ルールでの初対局だったかと思います。
私の白番で対戦相手は川村和憲九段です。
白6のツケは愛用している手です。
利点は黒のハサミを封じているところ。
黒7のハネは気合ではありますが、白8と隅にめり込みました。
黒19は普通の手に見えますが…
黒1とツケる厳しい手がありました。
白は2と抵抗しますが、ここで黒3と切るのが好手順です。
白4と逃げると黒5、7が先手で黒9とピッタリ止まります。
対局時に、この図は考えていませんでした💦
ちなみに白4とこちらに出ると黒5など他の大場に回ります。
黒1、白2を打ってからの黒3は手順が悪いです。
ここで白4のノビキリが好手となります。
見た目もカッコイイですよね

こんな序盤でも厳しい手があるのですね❗
次回は2022年4月25日(月)に更新予定です。
休憩時間なしの新ルールでの自戦解説の続きです。
昼食の様子もお伝えします。
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