AIの最新両ガカリ定石①
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
本記事とは関係ありませんが将棋の藤井竜王が100万円あれば
またパソコンを作りたいとのこと、めっちゃ気持わかるなと思いました

記事にある通りAMDの新CPUも出ますが個人的には
NVIDIAのRTX4080が気になっていて、今年の9~10月に発売と予想しています。
高性能だけど、消費電力が大きいとの噂も💦
さて、今回はAIの自己対戦から最新定石を学びたいと思います。
1図、黒1~3からの両ガカリ定石です。
AIによって三々定石は凄まじく進化しましたが
その次に発展したのが両ガカリ定石でしょう。
黒7ではAやBが従来の定石ですが、最近katagoは黒7のオシを多用しています。
2図、白8はこう打ちたいところ。
ここで黒9が手筋で、白は10、12と取るのが相場です。
それから黒13とハネて一段落しました。
もし黒9で単に13とハネてしまうと…
3図、白2と黒△を切られます。白4と取った形は白も立派です。
2図の白10で、4図白1と押さえるのは利かされです。
後で黒4のノゾキが先手になります。
比較として…
5図、もし黒が1とサガり、後から3とマガっても白はCに受けずに
白4とこちらに受けられてしまいます。
三々定石の進化は一旦落ち着いた感があります。
しかし、両ガカリ定石は現在進行系で発展中のようです

次回は2022年5月23日(月)に更新予定です。
両ガカリ定石の他の変化を紹介します。
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