レア棋書ご紹介『棋譜玄覧』諸葛亮七擒孟獲之形
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回から棋譜玄覧という棋書をご紹介します。
さて少し話は変わりますが
最近、『パリピ孔明』というアニメが面白くて毎週見ております📺
三国志で有名な諸葛亮孔明が現代に転移して
新人歌手の軍師に就くというストーリーで海外でも話題になっているようです
棋譜玄覧には題名がついているものがいくつかあります。
そして、その中に「諸葛亮七擒孟獲之形」という問題があります。
棋譜玄覧の原本です。
「大征」とあるように盤全体を使ったシチョウの問題となります。
おそらく、ネット上では初公開かと思います。
題名の意味ですが孔明が孟獲(もうかく)という敵将を七たび捕らえて
七たび釈放し、ついに孟獲は孔明に従ったという故事から来ています。
まずは左下隅から始まります。
黒が12とつなぐとシチョウが始まります。
左下から追いかけて行き、右上から左上に到達して…
そして最後は右下の白269手で黒の超大石がアタリです
269手というと普通に1局打てそうです(笑)
何にせよ、名作といえるでしょう❗
私も詰碁は作りますが、このような盤全体を使った作品は
作ったことがありません💧
しかも単にシチョウで追いかけるのではなく
白1から打って、白7の手筋が良い味を出しています🎵
作者にはただただ尊敬しかありません✨
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