コウの種類いろいろ③-2『新発見のコウ!?』
今回はそのコウの詳細な解説になります。
さて、本題に入る前にいくつか補足があります。
1図、白1のハネには黒2のホウリコミが正しい手です。
白3と取らせてから黒4と押さえれば、問題なく一手ヨセコウでした。
また、2図の白1に対してコウを避けようと黒2と打つのは
白3、5でセキになり黒が失敗です。
前回の最終図が3図です。白が不利な一手ヨセコウが2つあります。
4図、黒1と取ると白2とこっちを取ってきます。
黒がコウ立てをしてAに取っても白Bに取り返されます。
まるで両コウのようですね
5図、一手ヨセで余裕があるのに黒1のコウ解消は悔しい。
本来なら白Cが来てから解消したいところです。
白2、黒3で本コウになります。
あるいは白2で手抜きをして、保留コウにする事もできます。
6図、黒が手抜きをして白から打ったらどうなるのでしょうか?
黒2の取りに白3とこちらを取ると、黒4で下のコウが解消されます。
白5で本コウになります。
なんと、白から打っても本コウになるではありませんか❗
黒白ともに先に仕掛けるのは損なので、
結論としては3図のまま、お互いに保留する事になります。
話は変わりますが、棋士の研究会で「詰研」と言って文字通り詰碁を解くのを
競う研究会があります。表悠斗初段はその中でも成績上位の常連です。
そんな表初段が「これは一手ヨセ保留コウですね。」と教えてくれました
右が一手ヨセコウ、下を保留コウと見たとして
合わせて『一手ヨセ保留コウ』という理屈なのでしょうか?
驚きのコウの名前でしたが、他にも似た形があるとの事。
長い間、囲碁をやってても知らない事はまだまだあるみたいです。
改めて囲碁の深さ、コウの玄妙さに感心しました❗
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