囲碁上達講座#2『相手の立場で考える』
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
前回は囲碁の上達に欠かせない考え方をお伝えしました。
今回も上達に必須な考え方をお伝えします。
中盤の終わりといった局面でしょうか。白が今、△のところに打ったところです。
黒の一団がまだはっきりとは生きていません。
また、左上隅の白模様も気になります。
実戦は黒1とこちらにカタツキました。
白2では5と受けるのを期待しましたが、実戦の2が正しい手です。
白6まで左上隅が地になりました
さて、この局面では黒番です。
しかし、もし白番なら皆さんはどこに打つでしょうか?
白地を囲うとすれば、A?B?
Aの方が白地が大きくなりそうです。
黒1が正しい方向です。白2には黒3としっかりとノビます。
黒5まで白の模様を削減できました。
囲碁は自分がどう打つかも大事なのですが
それと同じくらい、「相手ならどこに打つか?」という考え方が必須です。
囲碁の別名は手談といいます。相手の気持ちを予想するのはとても大切です。
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