囲碁AI、次の一手『ノゾキの技法』#2

皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。

今回も囲碁AIの実戦を題材にして
ノゾキの有効活用についてお伝えします。

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katagoの自己対戦から
白が△と両ガカリしてきたところです。

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実戦は黒1、3とツケノビ。両ガカリ時の基本的な着手です。
白4に対して黒5はkatagoでは良く見られる手法。

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黒9でシチョウ。
さて、ここで次の一手です。







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実戦は白10のノゾキでした。
この白10はいわゆるシチョウアタリです。
シチョウアタリはノゾキやツケなど厳しい手が多いかも知れません。
黒は11とポン抜き。当然白は12と連打。
黒17まで、お互いに好き勝手しているのは面白いですね

スクリーンショット 2023-08-12 213438 (1).png
もし、白10に黒11とつなぐどうなるのでしょうか?
白◎までシチョウの逃げ出しが成立します。
白10がなければ、黒Aでシチョウです。

次回は2023年8月28日(月)に更新予定です。

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プロフィール

名前
星川愛生
誕生日:
6月19日
性別:
職業:
囲碁棋士
一言:
古典詰碁と囲碁AIに力を入れてます。

自作パソコンが趣味で機械系には割と強いかも?

最近はVTuberにハマっています(笑)

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