囲碁AI、次の一手『珍しい両ガカリの変化』
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回は囲碁AIの実戦を題材にして、珍しい両ガカリを解説します。
katago同士の対局です。
黒が△に打って来たところです。
下辺は一段落で焦点は右辺。
1図、白1の星下ワリウチでは黒2と詰められて黒の壁に近寄りすぎです💧
また2図、白1の小ゲイマでは黒2といっぱいのハサミで右辺が大きくなります。
実戦は白1と大ゲイマにカカリました。
珍しいですが、無くもないカカリです。
黒2から打つと、白3と余裕を持って開けます
白△の大ゲイマガカリに実戦は黒1とハサんで来ました。
この時に普通は白2の小ゲイマガカリです。
しかし、この場合は黒3から白6まで重くしてから
黒7、9と白2にモタれていく手が有力になります。
実戦は白1とまた大ゲイマガカリ⁉
大ゲイマの両ガカリはあまり見たことがありません
前図と同じように黒2と来れば、今度は白7まで白一子を軽く見ます。
白1の大ゲイマガカリに対して、黒もまた大ゲイマ❗❗
3連続大ゲイマとはこれまた珍しい変化です
白9まで互角の分かれです。
カカリは小ゲイマ…という常識を打ち崩す両ガカリの変化でした🎵
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