囲碁AI、次の一手『珍しい両ガカリの変化』

皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。

今回は囲碁AIの実戦を題材にして、珍しい両ガカリを解説します。

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katago同士の対局です。
黒が△に打って来たところです。
下辺は一段落で焦点は右辺。

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1図、白1の星下ワリウチでは黒2と詰められて黒の壁に近寄りすぎです💧
また2図、白1の小ゲイマでは黒2といっぱいのハサミで右辺が大きくなります。





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実戦は白1と大ゲイマにカカリました。
珍しいですが、無くもないカカリです。
黒2から打つと、白3と余裕を持って開けます

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白△の大ゲイマガカリに実戦は黒1とハサんで来ました。
この時に普通は白2の小ゲイマガカリです。
しかし、この場合は黒3から白6まで重くしてから
黒7、9と白2にモタれていく手が有力になります。

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実戦は白1とまた大ゲイマガカリ⁉
大ゲイマの両ガカリはあまり見たことがありません
前図と同じように黒2と来れば、今度は白7まで白一子を軽く見ます。

スクリーンショット 2024-03-07 170041 (1).jpg
白1の大ゲイマガカリに対して、黒もまた大ゲイマ❗❗
3連続大ゲイマとはこれまた珍しい変化です
白9まで互角の分かれです。

カカリは小ゲイマ…という常識を打ち崩す両ガカリの変化でした🎵

次回は2024年3月25日(月)に更新予定です。

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プロフィール

名前
星川愛生
誕生日:
6月19日
性別:
職業:
囲碁棋士
一言:
古典詰碁と囲碁AIに力を入れてます。

自作パソコンが趣味で機械系には割と強いかも?

最近はVTuberにハマっています(笑)

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