囲碁AI、次の一手『本手or効率?』

皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。

今回も囲碁AIの実戦を題材にして出題します。

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いつも通り、katago同士の対局です。
白が△とコスんで来たところです。
ここを放置すると白Aのハネ出しが厳しくなります。

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黒1のノビが本手です。私もこれくらいが相場だと思いました。
しかし、白2~4と右下に回られます。





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実戦はなんと、黒1のヒラキです❗
一見すると薄くて、頑張りすぎに思えます

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黒1に対して、白2の反撃が予想されますが白8に黒9が厳しい手。
これは黒△の壁があるゆえの強手ですね。

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前図の白6で、こちらに押すと構わずに黒7とケイマします。
白8のハネに黒9は少し利かされですが、黒11まで黒優勢です。
やはり、黒△の壁が活用されています。

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実戦、白は2と中央に構えました。黒は先手を取って3。
白4~6にも先手を取って、更に黒9と右下を連打しました。

黒の壁を背景に黒1と開くのが、効率が良い手でした

次回は2024年4月8日(月)に更新予定です。

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プロフィール

名前
星川愛生
誕生日:
6月19日
性別:
職業:
囲碁棋士
一言:
古典詰碁と囲碁AIに力を入れてます。

自作パソコンが趣味で機械系には割と強いかも?

最近はVTuberにハマっています(笑)

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