KataGo、28ブロック本格始動!
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回は囲碁AI『KataGo』の新しいブロックについてお伝えします。
AIのブロックについては、やねうら王さんの解説記事が分かりやすい。
ブロック数が多いほど有利なので、これまでの流れとして
6b(ブロック)➡10b➡15b➡20b➡40b➡60bと段々と増えてきました。
しかしブロック数が増えると
その分、パソコンの負荷が上がるのでデメリットももちろんありました💧
そんな中、2022年の12月に18bのKataGoが公開されます。
専門的なことは分りませんが、
この18bはボトルネックという構造を採用していて60bより強いとのこと。
最近までは、その18bでトレーニングされて来ました📟
ここからが今日の本題です。
なんと、昨年の2023年11月に28bの試用版が公開されました。
そして2024年6月現在はその28bを中心にトレーニングされています。
28bは18bよりも負荷が高く重いのですが、何より強い❗
上の画像はKataGoのネットワークファイルの自己対戦です。
28b側から見た詳細ですが、大まかに分けて相手は18b、40b、60bです。
まずは左の青色で囲った部分を見てください。
これは28bの手番です。Blackは黒番、Whiteは白番の意味です。
次に右の赤色で囲った部分に注目です。
ここは対局に勝った方が記されています。
「W+R」なら白中押し勝ち、「B+R」なら黒中押し勝ちになります。
お気づきになられたでしょうか…?
ざっと目視しましたが、全部28bが勝っています
普通はこれだけ局数があれば、1回くらいは負けそうなものです。
他の対局もチェックしましたが、凄まじい勝率❗
今後、トレーニングが進めば更に強い28bが誕生しそうです。
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