レア棋書ご紹介『適情録』#4
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回も適情録をご紹介します。
適情録とは関係ありませんが「碁盤斬り」の小説を読みました
映画碁盤斬りの脚本家さんが執筆されているので
原作というよりは映画の小説版といったところでしょうか。
物語は享保17年から始まるので、本因坊家でいうと知伯や秀伯の時代ですね。
なかなか読み応えがあったので機会があれば、映画の方も観てみたいです。
適情録は他の古典詰碁と違い、中央の詰碁が多く収録されています。
白先で中央の黒四子を確保します。
白1のツケが正解です。
直接アタリしないのはゲタと同じ要領ですね。
黒2、4で一見すると黒が脱出しているようですが…。
白5が好手。
黒6には白7で黒△の四子がオイオトシで取れています。
白1からアタリアタリと行くのは俗筋。
黒6まで黒は脱出しました。
アタリはギリギリまで決めないのが吉です。
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