遊びのすがた ―工芸と絵画で見る玩具の美術―
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
という特別展がやっていたので、興味があり来館しました

江戸時代の作品を中心に囲碁、将棋、かるた、羽子板、人形などの遊具と
屏風等に描かれた絵画が展示されています。
特別展は少し離れた本館で展示されていました。
本館まで庭園が続いて、素晴らしい景色です🎵
特別展は撮影禁止だったので、カタログ的な図版からご紹介します。
上の写真は右は碁盤、その下は双六盤で左は将棋盤になります。
碁盤の方は「黒漆塗笹唐草蒔絵碁盤」といいます。
これは普段使いのものではなく、婚礼道具として持参したもの。
碁盤、将棋盤、双六盤で「三面」として揃いで用意されたとの事です。
こちらは対局中の武将を描いた大判錦絵。
どちらの錦絵も碁に夢中で妖怪達が放置気味なのは面白いですね(笑)
囲碁ではありませんが、絵本徒然草の解説にとてもためになる言葉がありました。
双六の名人に必勝法を尋ねたところ、
「勝ちたいと思って打ってはいけない。負けてはならぬと思って打つのだ。
どんな打ち方をしたら、負けてしまうかを予測し
その手は打たずに1マスでも負けるのが遅くなるような手を使うのが良い。」
と答えています。
この負けるのが遅くなるような手を打つのが良いというのは
囲碁でも通ずるところがあり、感動しました❗
今回の特別展は11月17日まで開催されているので
興味がある方は、ぜひ行ってみてください✨
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