KataGo、超次元の新手#3
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
前々回から囲碁AI「Katago」の斬新すぎる新手を紹介しています。
今回もその新手の研究をしていきます❗
今回は白8にトビました。
黒Aのカタツキを防ぐ意図でしょうか?

1図、黒9はこの一手です。白10、黒11も相場。
白12のハネもこう打ちたいところ。
この時に黒13のキリが厳しい❗
この手は全く予想してませんでした

2図、白14は「キリ違い、一方をノビよ」の格言通りの手。
白16でBのケイマやCの一間が普通ですが、
最近では16の二間もkatagoではよく見ます。
さて、黒19からの下辺の戦いはどうなるのか?

3図、白20のワリコミは黒の手数を縮める手筋です。
黒29まで、黒の手数が短そうにも見えますが…
4図、白30の時に黒31が手数を伸ばす手筋❗
白32には一旦黒33とこちらに打ちます。
5図、黒37には白38と眼を取るしかありません。
ここで黒39のキリがあります。4図で黒31、白32を交換したのが働いてます

6図、白44のコウ取りに黒45がコウ立てです。
白は46~51を利かしてから54とコウを譲りました。
7図、白は56や62と、もどかしいですが外から詰めるしかありません💦
白66で黒の大きい尻尾は取れましたが、本体は黒に取られてしまいました

黒67まで形勢は黒の11目リードとAI同士の対局ではわりと大差になりました。
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