玄玄碁経から紐解く中国史(1)
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
最近、司馬遼太郎著の『項羽と劉邦』を読みました

登場人物が魅力的に描かれていて、
物語に引き込まれるのはさすが司馬遼太郎といったところです。
玄玄碁経『高祖斬蛇(こうそざんだ)』です。
山海堂さんが出している玄玄碁経では
「漢の高祖劉邦が白蛇を斬って反秦の決意を示した」とあります。
秦とは言わずと知れた始皇帝の秦です。
人気マンガのキングダムで有名ですね❗
まずは黒1と出てから3のオキ。
白4からどうするかが本題です。
黒5から白10までは白をダメツマリにする手筋です。
ここまでは本命までの準備運動といったところでしょう。
黒11から、ひたすら一線を這うのが好手❗
白18に黒19と斬れば、白は押す手なしの状態です。
題名の通り、白石(白蛇)が真っ二つになっています

正に言い得て妙の詰碁でした。
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