玄玄碁経から紐解く中国史(3)
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
2回にわたって、漢の高祖劉邦にまつわる詰碁を玄玄碁経から紹介しました。
劉邦ばかり紹介しては項羽に怒られそう(笑)なので
今回は項羽にまつわる詰碁を紹介します❗
玄玄碁経『項羽拳鼎(こううきょてい)』です。
山海堂さんが出している玄玄碁経では
「楚の覇王項羽が重い鼎を挙げて見せる様な陣形」とあります。
鼎とは古代中国の器物のことです。
青銅で出来ているので重いのは想像に難くありません💦
おそらく、この詰碁の形が鼎を象っているのでしょう。
難易度としては玄玄碁経では簡単な方だと思います。
黒1のオキが肝要で、白2はやむなし。
黒3、5の連携は応用が効くのでぜひとも覚えておきたい手筋です
項羽といえば、中国史上最も勇猛といわれる将で有名です。
当然ながら、その膂力は凄まじかったと推測できます。
そんな項羽にピッタリの題名とそれを象った詰碁でした❗
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