囲碁AI、次の一手『新しい両ガカリ?』
皆さん、こんにちは。 関西棋院棋士の星川愛生です。
今回も囲碁AIの実戦から新しい定石を学びます。
まずは両ガカリのおさらいです。
Aは小ゲイマの両ガカリです。
実戦例が多く、両ガカリのスタンダードと言って良いでしょう。
Bは一間高の両ガカリ。
人間もAIも実戦例が多々あります。
Cはニ間高の両ガカリ。
かつては置碁用の趣向で用いられましたが、
最近はAIが偶に打っています。
Dは一応、大ゲイマの両ガカリでしょうか?
中盤などで、配石によっては打たれますが
単独では見ない手です。
さて、ここまで両ガカリのおさらいをしました。
通常はこの4種類のみが両ガカリでしたが…
Katagoの自己対戦から
黒は1と打ちました❗
かなり異様ですが、両ガカリの一種と言っても良いのではないでしょうか?
実戦は白2と小ゲイマに詰めて来ました。
だいぶ緩い両ガカリなので2は充分ありえます。
ここで黒3がポイント❗
左下の白に圧力を加えつつ、上辺の黒にも影響をあたえています。
白4には黒5~9とあくまで白の根拠を狙います。
白1の守りもありそうです。
黒は手抜きして、黒2とこちらに展開します。
黒6まで全体に黒があって黒が面白そうな局面です。
今度は別の対局です。
黒△の両ガカリに白1のコスミツケから一間トビです。
この展開も充分に考えられます。
前譜の続きです。
ここで黒は1と打ちました❗
この手も奇抜ですね
局面は違いますが、似たような手は以前ご紹介しましたね。
白2に対して黒3~7とグイグイ押すのもAIらしい打ち方です。
黒9は黒Aを打った時からの狙いです。
黒17から模様を広げて、また19とこちらの黒の形も整えます。
黒は充分に戦えているのではないでしょうか?
今回は新たな両ガカリをご紹介しましたが名称が難しいですね💦
形的には大々ゲイマなのですが、
そもそも大々ゲイマガカリは聞いたこと無いですものね。
良い名称があれば教えてください(笑)
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